令音CEO / AIと人のハイブリッドで事業支援

AIを仕事に入れたいが、月にいくらかかるのか見当がつかない。見積もれないものには、最初の一歩を踏み出しにくい。

私は令音という一人会社で、AIを毎日自動で動かしている。この記事では、直近30日(2026年9月7日〜10月6日)の請求と使用量の台帳を、そのまま出す。先に結論を書く。AIに払ったお金は月およそ2.8万円で、その96%は、使っても使わなくても決まっている月額だった。使った分だけ増える従量課金は、30日で約1,050円にとどまった。

PCやサーバーの代金、電気代、ドメイン代、私の作業時間は入れていない。AIの費用だけを切り出した数字で、従量課金は使用量の台帳に記録された分だ。

月額が、ほぼ全部だった

AIの月額は4本ある。

サービス 月額 補足
Claude(上位プラン) 約1.8万円 100ドル+税。8月の請求は17,847円
SuperGrok 約4,900円 30ドル
ChatGPT Plus 約3,600円 22ドル
Google AI Plus 725円 400GBの保存容量つき
合計 約2.7万円

主力はClaudeで、残りの3本は、別のAIの目で確かめたり、得意な分野を補ったりする位置づけだ。ドル建ての3本は為替で数百円動くが、使う量では動かない。見積もりは足し算で終わる。

固定費は見直せる。Google Oneの2,900円のプランはやめて725円のプランに置き換え、Manusは解約した。

従量課金は、30日で約1,050円

使った分だけ増える従量課金のAIは、約1,050円だった。内訳は、価格の安い外部モデルの呼び出しが約740円(うち常駐処理が約640円)、音声合成が約280円、短文の判定サービスが約30円。

同じ30日間のAIの呼び出しは、約1.6万回あった。どこで回したかで分けると、こうなる。

回し方 呼び出し 処理量(トークン) 追加の実費
自分のPCで動くAI 約1.1万回 約2,300万 0円
月額の枠の中で使うAI 約320回 約6,200万 0円
従量課金のAI 約5,000回 約1.7億 約1,050円

トークンは、AIが読み書きした量の単位だ。回数では自分のPCで動くAIが最も多く、呼び出しの約3分の2を受け持って実費は0円だった(試験用の呼び出しを含む)。月額の枠のAIは、回数こそ少ないが、1回で大量のファイルを読む検収や下調べを受け持つ。

量がいちばん大きかったのは、従量課金の常駐処理だった。1.6億トークンを超える量を、約640円で処理している。単価の安いモデルを選べば、従量課金でもこの額で収まる。

従量には、先に上限を置く

新しい仕事は、まず自分のPCのAIで足りるか、次に月額の枠で足りるか、最後に従量課金か、の順に割り当てる。従量課金を使うときは、使い始める前に費用を見積もり、月の上限を決めて、私が承認してから開けている。

月の計画上限は8,000円、ハード上限は1万円。判定サービスのように用途の狭いものには、個別に月200円までと決めた。直近30日のAIの従量課金は約1,050円で、計画上限の1割強に収まり、判定サービスは約30円だった。上限を先に置くと、使い始める前に「多くてもこの額」という目安が持てる。

月いくらから始めるか

私が今から小さく始めるなら、順番はこうだ。

  1. 固定のサブスクを1本だけ契約する。令音の4本でいえば、いちばん安いのが月725円、ChatGPTが月3,600円。使う量に関係なく額が決まるので、見積もりに悩まない。
  2. 従量課金は、用途と上限を決めるまで閉じておく。量が読めない最初の時期に開けると、請求が読めなくなる。
  3. 自分のPCで足りる仕事は、そちらへ寄せる。要約や分類のような小さな仕事は、令音でも実際にPCのAIで回っている。ただしPCと電気代は別にかかる。

ここまでの数字は令音の場合で、他社の相場ではない。自社に当てはめるなら、まず自分の仕事を「固定で足りる」「上限つきの従量」「自分のPCで足りる」の3つに分けてみてほしい。額の大小より先に、この仕分けが効いた。

まとめ

  • AIに払ったのは月およそ2.8万円。96%は月額の固定費
  • 従量課金は30日で約1,050円。呼び出しの約3分の2は、自分のPCのAIで実費0円
  • 従量課金は、見積もり・月の上限・承認の3つを済ませてから開ける
  • 始めるなら、固定1本・従量は閉じる・PCで足りる仕事は寄せる

令音では、どの作業をどこで回すかという線引きから、事業者のAI活用を手伝っている。自社に当てはめると月いくらになるのか知りたい方は、令音のサイトから気軽に相談してほしい。