「知新家(ちしんか)」は、私・蒼井冬夏が、自分の活動や考え方を表すために名乗っている肩書きです。言葉のもとにあるのは「温故知新」。
過去を振り返ることは、昔を懐かしむためだけではありません。歴史、本、文化、思想、人々が積み重ねてきた試行錯誤。その中には、いまの社会にも使える知恵があります。一方で、私たちの手元には、AIやWebをはじめ、これまでになかった新しい技術があります。
古いものと新しいもの。その両方を行き来しながら、新しい価値をつくる。そして、自分の中だけに留めず、文章や作品、企画、サービスなどの形にして社会へ返していく。それが、私の考える「知新家」です。
三本柱
古きを学ぶ
新しいものだけを追い続けていると、すでに過去に考えられていたことを、もう一度最初から考えることがあります。社会も、経済も、技術も、人間そのものも、突然いまの姿になったわけではありません。だから私は、本を読み、歴史を調べ、文化を知り、過去の人々が何を考え、何をつくり、どこで失敗したのかを知りたいと思っています。
古いから価値があるわけでも、新しいから優れているわけでもありません。過去を知ることは、現在を違う角度から見るための方法であり、未来を考えるための材料です。
新しきをつくる
知るだけではなく、そこから何かをつくることを大切にしています。文章を書く。本をつくる。Webサイトをつくる。AIを使って新しい表現や仕組みを試す。歴史を可視化する。情報を整理して、これまでとは違う見せ方を考える。地域にあるものを、新しい方法で伝える。
私にとってAIやテクノロジーは、それ自体が目的ではありません。人の知識や創造力を広げ、これまで難しかったことを実現するための道具です。昔からある知恵と、いま使える技術。その組み合わせには、まだたくさんの可能性があると思っています。
社会に返す
知新家という言葉に、あえて「社会に返す」という考えを加えています。知識を集めることも、新しいものをつくることも、それだけで楽しい。けれど、できればその先まで行きたい。
地域が少し面白くなる。文化や歴史が次の世代へ伝わる。誰かが新しい本や知識と出会う。小さな事業が少し強くなる。社会の仕組みが、ほんの少し使いやすくなる。そんな小さな変化を積み重ねていくことに興味があります。
「社会を良くする」と言うと、大きすぎる言葉に聞こえるかもしれません。私自身、社会に唯一の正解があるとは思っていません。だから、大きな理想を一方的に掲げるというより、考え、試し、つくり、残し、誰かに渡す。その繰り返しによって、昨日より少し面白い社会をつくれたらと思っています。
知る → つなぐ → つくる → 返す
知新家の活動を簡単に表すなら、「知る → つなぐ → つくる → 返す」という循環です。過去や現在について知る。異なる分野の知識をつなぐ。そこから新しいものをつくる。そして、それを社会へ返す。返したものからまた新しいことを知り、次の活動へつなげていく。
完成された職業というより、この循環を続けていくための肩書きなのかもしれません。
知新家が扱うもの
分野をひとつに限定するつもりはありません。現在、特に関心を持っているのは次のような領域です。
- 本・読書・出版
- 歴史・文化
- AI・テクノロジー
- 経済・ビジネス
- 地域・地方創生
- 社会とその仕組み
- Web・情報発信
- 創作・物語
一見すると離れているものもあります。でも私の中では、それぞれがつながっています。本から歴史へ。歴史から社会へ。社会から経済へ。経済から地域へ。そして、それらをAIやWeb、新しい表現方法によって再び形にする。分野と分野の間を歩きながら、そこにある接点を見つけることも、知新家の活動のひとつだと考えています。
現在の活動
知新家という言葉は、新しい肩書きをつくるためだけに考えたものではありません。振り返ってみると、これまで別々にやっていた活動の間に、共通する考え方があることに気づきました。こうした活動を貫いているものに名前をつけるとすれば、「知新」という言葉が一番近い。そう思ったことが、知新家を名乗り始めた理由です。
これに加えて、図書館運営に関わる実務にも携わっています。これからも、ここに新しい活動が加わっていくと思います。
作家として
私は「蒼井冬夏」の名前で、本や文章も書いています。書くこともまた、知新家としての活動のひとつです。調べたこと。考えたこと。過去から受け取ったもの。いまの社会で感じたこと。まだ存在しない世界について想像したこと。それらを文章にし、誰かへ渡していく。
文章は、知識や思想を時間と場所を越えて残せる、とても古くて、とても強い技術だと思っています。
→ 蒼井冬夏の著作を見る
知新家は、まだ完成していない
「知新家」は、既存の職業名ではありません。そして、厳密な定義をつくって、その中に自分を閉じ込めたいとも思っていません。これから新しい技術が生まれ、社会が変化し、私自身の興味も変わっていくでしょう。そのたびに、知新家の意味も少しずつ変わっていくと思います。
ただ、一つだけ変えたくないものがあります。
古きを学び、新しきをつくり、社会に返す。
過去と現在を行き来しながら、まだない未来を考える。知新家として、そんな活動を続けていきます。
蒼井冬夏|知新家・作家
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